「FXの勉強には意味がない?」「FXって何を勉強するの?」とさまざまな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
FXの勉強を何時間もしているのに稼げないと悩んでいる方は、勉強をやめてしまいFXで思った結果がでないといった可能性も考えられます。
また、様々な情報であふれているため、勉強ばかりの日々になり、結果を残すまでに時間がかかってしまう方もいるでしょう。
この記事では、FXにおける勉強の必要性や初心者向けの勉強法を解説していきます。
- FXの勉強に意味はあるのか
- FXの勉強法について
- FXで実際にトレードするまでの流れ
- FXトレードでの注意点
初心者はFXの勉強に意味はある

初心者の人ほどFXの勉強には意味があります。
FXで中長期的な利益を得るためには、基礎知識から取引手法、相場分析のやり方まで、幅広い内容の勉強が必要です。
FXは、全トレーダーの利益と損失の合計値がゼロになると言われています。
利益を得る人がいれば損失を出す人も必ず存在するため、実力がないと利益が出にくい傾向があります。
ビギナーズラックで利益を得る可能性もありますが、長くは続きません。
継続的に利益を出す実力を身につけるためにも、FXの勉強は重要になります。
初心者の方がするFXの勉強法 5ステップ
ここからは初心者の方がFXで利益を出すために、必要な知識や勉強法の5ステップを紹介します。
- ステップ1 FXの専門用語を理解する
- ステップ2 FXチャートの見方を学ぶ
- ステップ3 トレードスタイルを学ぶ
- ステップ4 相場分析方法を学ぶ
- ステップ5 デモトレードで取引を練習する
以下にて、それぞれのステップを詳しく解説していきます。
ステップ1 FXの専門用語を理解する
FXを取引する上で、最低限覚えておきたい用語を理解しておきましょう。
FX
FXとは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、外国為替保証金取引と呼ばれる金融商品です。
FXは、ある通貨と別の通貨の交換(売買)によって生じる「為替差益」から利益が得られます。
以下が、為替差益の例です。
105円で買った通貨を90円で売ると15円の損失、95円で買った通貨を110円で売ると15円の利益になります。

証拠金
証拠金とは、FX会社の口座に預け入れる個人資金です。
FX取引で生じた損益を口座内で受け渡します。
利益が出た場合は証拠金に加算され、損失が出た場合は証拠金から減算されます。
スプレッド
スプレッドとは、FX取引における売値(Bid)と買値(Ask)の差であり、手数料を指します。
FX取引では売値と買値が異なるため、トレードを行う際には売値と買値の差分が、取引コストになります。
FX会社ごとにスプレッドは異なりますが、スプレッドが小さいと取引コストを抑えられるため、利益を出しやすいです。
レバレッジ
レバレッジとは、手元の証拠金の何倍も大きな金額で取引できる仕組みです。
個人口座の場合、最大で25倍までレバレッジを掛けられます。
以下のような例が挙げられます。
100万円の取引をする場合、4万円の証拠金に25倍のレバレッジを掛けると、その取引が可能です。
このレバレッジこそがFX最大の特徴といえるでしょう。
レバレッジを掛けると少額で大きな取引が可能になります。
大きな取引は利益が大きくなりますが、その分損失も大きくなる可能性があるでしょう。
レバレッジを掛ける場合には慎重な取引が大切になります。
スワップポイント
スワップポイントとは、2国間の金利差により利益を得る方法です。
低金利通貨を売って、高金利通貨を買うと、その金利の差額を受け取ることができます。
高金利通貨は価格変動のリスクが大きいため、中長期的にスワップポイントで取引を行う場合には、慎重に戦略を立てる必要があります。
ロスカット
ロスカットとは、FX取引で証拠金が一定の損失が発生したときに、更なる損失を防ぐために、FX会社によって強制的にそのポジションが決済される仕組みです。
FX会社によって、ロスカットの基準は違いますが、大きな損失から投資家を守る役割があります。
ただし、急激な値動きが発生した場合は、証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。
ロスカットにより、必ず証拠金が守られるわけではないことを理解して取引を行いましょう。
ステップ2 FXチャートの見方を学ぶ

FXに必要な相場分析のために、チャートの見方を学ぶことは非常に重要です。
FXでのチャートとは、市場の値動きを示すグラフです。
チャートの見方をマスターし、相場分析を確実に行う技術が必要となります。
ここではローソク足の見方を紹介します。
チャートを形成するのは、ローソク足です。ローソク足の意味を理解して、相場分析にいかしましょう。
ローソク足
ローソク足は1本で設定した時間内の安値(やすね)・高値(たかね)・終値(おわりね)・始値(はじめね)を示します。
設定できる時間は1分や5分、1時間から1ヶ月と多くあります。
ローソク足が時系列に並んだローソク足チャートは、過去の値動きを見るのにわかりやすいです。
相場分析をするためにも、ローソク足の見方をマスターすることが大切です。
1本のローソク足は安値・高値・始値・終値から構成されており、それぞれ以下のようなことを示します。
- 安値・・・期間中で最も安かった値段
- 高値・・・期間中で最も高かった値段
- 始値・・・単位期間における開始時の値段
- 終値・・・単位期間における終了時の値段
始値よりも終値の方が高いものを「陽線」、低いものを「陰線」と呼びます。

ステップ3 トレードスタイルを学ぶ

FX取引のトレードスタイルは多種多様です。
数秒から数分で完結する短期投資から、数ヶ月にわたる長期投資まで存在します。
ここでは代表的な4種類のトレードスタイルを紹介します。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
これらの中から、ご自身に合うトレードスタイルを見つけることが大切です。
スキャルピング
スキャルピングとは、極めて短期間で取引を完了させる手法です。
スキャルピングは注文から決済までの期間が数秒から数分で取引が行われます。
1回あたりの損益が少なく、1日に何度も繰り返し取引を行うのが特徴です。
小さな利益を積み重ねていくことで、大きな利益を狙います。
取引が多い分、FXに向き合う時間が長い人に向いているスタイルといえます。
デイトレード
デイトレードとは、1日以内で取引を完了させる手法です。
デイトレードは注文から決済までの期間が数十分から1日で取引が行われます。
スキャルピングほど短期な取引ではないため、PCにずっと張り付いている必要がないです。
また、ポジションの保有期間がスキャルピングよりも長くなるため、1回の取引はスキャルピングより大きな利益になりやすい傾向があります。
1日の中で取引機会を判断するため、日中に相場変動の見極めができる方に向いているスタイルといえます。
スイングトレード
スイングトレードとは、数日から数週間で取引を完了させる手法です。
スキャルピングやデイトレードの短期取引と比較し、トレンドを予測しやすい傾向があります。
スイングトレードは日中、常に相場を監視する必要がありません。
取引機会が少ないため、定期的にチャートを確認し、取引のタイミングを判断することが可能です。
日常生活や仕事に集中しながらトレードしたい方に向いているスタイルといえます。
ポジショントレード
ポジショントレードとは、長期間で取引を完了させる手法です。
明確な期間は決まってませんが、注文から決済まで数週間から数カ月、場合によっては1年で取引が行われます。
スイングトレード以上に取引機会が少なく、FX取引にほとんど時間を割かなくてよいです。
長期的な取引になるため、一時的な逆行にも耐えられる精神的な強さも要求されます。
また、損切を明確に設ける必要があり、無理にポジションを持ちすぎると大きな損失を出す恐れがあります。
そのため、ルールに沿った取引ができる方に向いているスタイルといえます。
ステップ4 相場分析方法を学ぶ

自信を持ってFX取引を行うためには、相場分析が非常に重要です。
ここでは主要な分析方法である以下の2種類について紹介します。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去チャートの値動きを分析して将来の値動きを予測する分析方法です。
テクニカル分析からチャートパターンを読み取り、買い時や売り時を見極めてトレードを行います。
過去のチャートからパターン予測していくため、初心者でもテクニカル分析を使いこなせるようになれば、利益を出せる確率は上がるでしょう。
テクニカル分析で用いられる指標としては、「移動平均線」「ボリンジャーバンド」などがあります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、経済ニュースや金融政策、要人発言など各国の経済動向から相場を分析する方法です。
政治や経済などの情報を元に価格を予測するため、初心者にはやや難しい分析方法です。
ファンダメンタルズ分析には、豊富な知識と経験が必要になるため、初心者の方はコツコツと学んでいくとよいでしょう。
ステップ5 デモトレードで取引を練習する

一通りの知識が身についたら、FX会社が提供しているデモトレードを利用してみましょう。
デモトレードは本番と変わらない取引環境で、実際の資金を使わずにFXの取引ができます。
自己資金が減ることがないので、デモトレードで注文方法や実際の取引を学ぶために効果的です。
FXの勉強が完了したら少額から取引する

デモトレードでの取引に慣れてきたら、少額の資金で実際に取引を始めてみましょう。
デモトレードとは違い、自己資金が減るリスクがあるため、緊張感を持った取引を経験できます。
実際のトレードは余剰資金で余裕を持ったトレードを心がけるといいでしょう。
3ヶ月連続で利益が出て、証拠金が増えてきてから、徐々に金額を上げることをオススメします。
焦らず計画的に取引を行いましょう。
FX初心者が勉強するときに注意すること

次にFX初心者が勉強するときに注意することについて紹介します。
- すぐに結果を求めること
- 知識だけを身につけること
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
すぐに結果を求めること
FXは勉強と結果がすぐに結びつくとは限りません。
日々のトレードも勉強です。
結果を求めすぎると、ご自身のルールに反したトレードをしてしまう可能性もあります。
長期的に計画を立てて、コツコツ結果を積み重ねていくことが重要です。
知識だけを身につけること
FXに関する知識を身につけるだけでは、結果は出ません。
FXの勉強は座学もさることながら、実践がもっとも成長につながるステップです。
勉強で得た知識を実践で答え合わせするというのが、結果につながりやすいです。
自信が出るまでは、デモトレードや少額トレードで実践していきましょう。
よくある質問

初心者の方がFXの勉強をする上でよくある質問について、解説していきます。
- 初心者はFXはどのくらい勉強すればいい?
- 初心者でもFXは勉強すれば勝てるようになる?
- 初心者はFXをどうやって勉強したらいいですか?
それぞれの質問について、詳しく回答していきます。
初心者はFXはどのくらい勉強すればいい?
FXの勉強に必要な時間は目標によって変わります。
基礎知識をつけたいだけなら数ヶ月で学ぶことが可能です。
しかし、FXで成功し続けていこうと考えるなら、FXの勉強に終わりはないといえます。
それは、どれだけ経験を積み重ねても、100%の確率で利益は出ないといわれているからです。
取引をしながら、継続的な勉強が必要になります。
初心者でもFXは勉強すれば勝てるようになる?
FXの勝率が100%になることはありません。
しかし、利益を出し続けるために、ご自身に合ったトレード方法を勉強することが大切です。
ご自身に合ったトレードスタイルを確立できれば、利益を出し続けられる確率は上がるでしょう。
初心者はFXをどうやって勉強したらいいですか?
書籍やYouTube、インターネットなどを使って独学で勉強するか、セミナーを受けてプロに教わることもできます。
いずれにしても、プロトレーダーが関わっているものを選択するといいでしょう。
FXで利益を出している人から学ぶことが、早く成長することにつながるからです。
マンツーマンサポートを受けたい方は、お金を払ってプロに直接習うといいでしょう。
わからないときに質問できる環境は成長に直結します。
色んな勉強法があるため、ご自身に合ったやり方で進めていくことをオススメします。
まとめ
この記事ではFXの勉強の必要性と初心者向けの勉強法について解説しました。
- 初心者はFXの勉強は意味がある
- ご自身に合ったトレードスタイルを見つける
- 知識だけではなく、実際のトレードも勉強になる
FXで稼ぐためには、勉強することが大切です。
結果が出るまで時間がかかりますが、粘り強くコツコツと勉強していくことが大切です。
初心者だから最初の勉強は大切になるため、正しい知識をいれて、FXで結果を残していきましょう。
本記事は、ポートフォリオ用に作成した記事になります。本記事の無断転載についてはご遠慮ください。
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