FXのデイトレードで「仕事の合間に副業感覚で利益を出したい」「大きなリスクを負わずにトレードしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
デイトレードは特徴や注意点を理解し、少ない資金で効率よく運用できる手法です。
デイトレードは1日の中で取引が完了するため、長期トレードと比較して小さな値動きで利益を狙います。そのため、小さなリスクの運用が可能です。
本記事では、デイトレードのメリット・デメリットや注意点について詳しく解説します。
また、どういった方がデイトレードに向いているのかも解説しております。ぜひ参考にしてください。
- デイトレードのメリット・デメリットについて
- デイトレードの注意点について
- デイトレードに向いている方について
デイトレード手法とは

デイトレードとは、FXの代表的なトレード手法の一つで、1日以内で取引を完了させる手法です。
デイトレードは注文から決済までの期間が数十分から1日で取引が行われます。
1回の取引で10〜100pips(値動きの幅を表す単位)くらいが利益の目安となります。
以下がpipsの一例です。
米ドル/円では 1pips=0.01円 100pips=1円 を意味します。
10pipsの利益は1ロット(FXの通貨量の単位)=1万通貨で取引したとして、1000円になります。
小さな利益ですが、ロット数を上げると利益も上がります。
10pipsの利益を10ロット=10万通貨で上げると、1万円の利益になります。
ただし利益が上がる分、損失額も大きくなるため、証拠金に応じて無理のないロット数で取引しましょう。
1日の中で取引機会を判断するため、日中に相場変動の見極めができる方に向いているスタイルといえます。
他の手法との違い
デイトレードの他にも以下のトレード手法が存在します。
- スキャルピング
- スイングトレード
- ポジショントレード
それぞれのトレードの大きな違いは、ポジションを持つ期間と狙うpipsです。
以下にそれぞれのトレード手法の特徴をグラフで示します。
トレード手法 | デイトレード | スキャルピング | スイングトレード | ポジショントレード |
---|---|---|---|---|
ポジション保有期間 | 数十分~1日 | 数分~数時間 | 数日~数週間 | 1週間~1年 |
狙うpips | 10~100pips | 10pips程度 | 100pips以上 | 100pips~1000pips |
トレード頻度 | 普通 | 多い | 少ない | 少ない |
FXのデイトレード手法に向いている方って?

ここからは、デイトレードに向いている方について解説していきます。
- 定期的にチャートを見れる方
- コツコツ資産運用していきたい方
以下にて、それぞれ詳しく理由を説明します。
定期的にチャートを見れる方
定期的にチャートを見れる方に、デイトレード手法は向いています。
実は、デイトレードはずっとチャートに張り付いている必要はありません。
なぜなら、ポジション保有期間が数十分から数時間であるため、ポジションを持っている間はずっとチャートを見なくてもいいからです。
ポジションを持つ際に、事前に決済注文を入れておけば自動で決済がかかるため、時間に拘束されません。
時間を使うところは、どこでポジションを持つかの作戦を立てるだけです。
ここで、副業トレーダーとしてデイトレード手法を用いている方の時間の使い方(例)を以下に示します。
- 6:00~ 起床、出社準備
- 7:30~ 通勤中にトレード注文
- 8:30~ 出社
- 18:00~ 帰宅中に値動き確認
- 19:00~ 夕食、入浴など
- 22:00~ 値動き確認、次の日に向けてトレード戦略検討
- 24:00~ 就寝
朝の通勤中に注文を入れてしまえば、あとは自動で決済を待てばいいため、日中は仕事に集中できます。
コツコツ資産運用していきたい方
コツコツ資産運用していきたい方に、デイトレード手法は向いています。
なぜなら、一回の取引での利益が10pips〜100pipsと大きくないからです。
一回の利益が大きくないため、損失も小さくなります。
損失を最低限に抑え、利益を積み上げていくと効率的に資産運用できます。
FXデイトレード手法のメリット

ここからはデイトレードのメリットについて解説していきます。
デイトレードのメリットは以下の通りです。
- 資金効率が良い
- 時間が拘束されない
- リスク管理しやすい
それぞれの内容を解説していきます。
資金効率が良い
デイトレードは、取引チャンスが多ければ1日に何度も取引できます。
多くの取引によって、少ない資金でも利益の積み上げが可能です。
これにより、資金の回転率が高まり、資金効率がよくなります。
時間が拘束されない
前章でも説明したように、デイトレードは一度ポジションを持てば、自動決済を設定しチャートを見る時間の削減が可能です。
トレードの作戦を立てる時間さえ確保できれば長時間の拘束はありません。
副業でトレードしたい方に向いている手法といえるでしょう。
リスク管理しやすい
デイトレードは一回の利益が小さい分、損失も最小限に抑えられるため、効率的に資金を回ります。
比較的短期間でのトレードになるため、大きな値動きに左右されにくいトレードが可能です。
短期トレードにより急激な相場変動の影響を受けにくくなり、大きな損失の回避にも繋がります。
FXデイトレード手法のデメリット

ここからはデイトレードのデメリットについて解説していきます。
デイトレードのデメリットは以下の通りです。
- 取引手数料がかさむ
- 一度に大きな利益を得にくい
それぞれの内容を解説していきます。
取引手数料がかさむ
取引手数料は、FXではスプレッドと言われます。
スプレッドとは、FX取引における売値(Bid)と買値(Ask)の差を指します。
デイトレードは取引を何度も行い、利益を積み上げる手法です。
したがって、取引回数が増えるため、スプレッドが多くかかります。
これはデイトレードのデメリットといえるでしょう。
一度に大きな利益を得にくい
デイトレードは利益の小さい取引を繰り返します。
したがって、一回で得られる利益はスイングトレードやポジショントレードと比べて小さいです。
少額ずつの利益の積み重ねがもどかしいと感じる方には、不向きな手法になります。
FXのデイトレード手法を行う際の注意点

ここからは、デイトレードを行う際の注意点を紹介していきます。
確実に利益を上げ、損失を最小限に抑えるためにも、以下のことに注意してトレードを行いましょう。
- リスク管理を徹底する
- 重要な経済指標や要人発言の前後の取引は慎重に行う
それぞれの内容を以下で説明します。
リスク管理を徹底する
デイトレードに限った話ではないですが、利益を上げるための戦略を立てることはもちろん、どれだけの損失を許容できるかまで想定しておく必要があります。
FXは取引をしたからといって、100%利益を上げられるものではありません。
ここは確実に頭に入れておきましょう。
その上で、ご自身の保証金をよく確認して、どれだけのリスクを負えるかは毎日チェックしておいた方がよいでしょう。
重要な経済指標や要人発言の前後の取引は慎重に行う
重要な経済指標や要人発言の前後は、相場が大きく変動する可能性があります。
急激な価格変動は想定とは異なる動きをするため、通常の取引手法では対応できない可能性があることは知っておきましょう。
重要な経済指標の例として、各国の「雇用統計」や「消費者物価指数」、「GDP」などが挙げられます。
事前に発表時間を確認しておき、無理のない取引を行いましょう。
FXのデイトレード手法で利益を出すためのコツ

ここからは、デイトレードで利益を出すためのコツを紹介していきます。
FX初心者も使える内容ですので、ご参考にしてください。
- テクニカル分析を活用する
- 利益確定と損切は事前に確実に決めておく
それぞれ詳細を以下で説明します。
テクニカル分析を活用する
テクニカル分析とは、過去チャートの値動きを分析して将来の値動きを予測する分析方法です。
テクニカル分析からチャートパターンを読み取り、買い時や売り時を見極めてトレードを行います。
日々の値動きからチャートパターンを予測するため、短期取引の際に予測しやすい性質があります。
利益確定と損切は事前に確実に決めておく
デイトレードに限った話ではないですが、取引の際に「利益確定ライン」と「損切ライン」は確実に決めておく必要があります。
なぜなら、取引をしていると感情に左右されて判断が遅れるケースが出てきてしまうからです。
感情に流された取引をした結果、想定より利益が減ってしまう、もしくは損失することまで考えられます。
ルール通りの取引ができないとその取引の振り返りもできなくなるため、事前に利益確定、損切ラインは決めておきましょう。
よくある質問

デイトレードを行う上で、よくある質問について解説していきます。
- FXのデイトレード手法でおすすめの時間足は?
- FXのデイトレード手法でおすすめの通貨ペアは?
- FXのデイトレード手法でおすすめのテクニカル分析アイテムはある?
FXのデイトレード手法でおすすめの時間足は?
デイトレードに用いるおすすめの時間足は以下になります。
- 5分足
- 15分足
- 30分足
- 1時間足
- 4時間足
- 日足
デイトレードの流れとしては、上位足(日足や4時間足)で大きな値動きを把握し、下位足(5分足や15分足)で取引タイミングを見ます。
デイトレードが短期取引だとしても、大きな値動きの把握は非常に重要になるので、複数の時間足を使い分けましょう。
FXのデイトレード手法でおすすめの通貨ペアは?
デイトレードにおすすめの通貨ペアは「米ドル/円」です。
米ドル/円は流動性が高い取引通貨ペアのため、スプレッドが狭く、一回の取引にかかる手数料を抑えられます。
また、アメリカや日本の経済指標や要人発言などの情報はニュースやネットでも入手できるため、急激な価格変動を避けた取引が可能です。
1通貨での取引に慣れてきたら、流動性の高い他通貨ペアを見ていくとよいでしょう。
FXのデイトレード手法でおすすめのテクニカル分析アイテムはある?
おすすめのテクニカルアイテムは「移動平均線」です。
これは価格のトレンドを判断できます。
通常のチャートにラインが少し追加されるだけなので、チャートが見にくくならず、初心者向けのテクニカルといえるでしょう。
他にも原理がわかりやすいテクニカルを試してみて、ご自身に合うものを使ってみてください。
まとめ
この記事では、デイトレードのコツやメリット・デメリット、注意点について解説しました。
- デイトレードは少額で資産運用しやすいメリットがある
- リスク管理の徹底が重要である
- デイトレードは副業トレーダーに向いている手法である
デイトレードで利益を上げるコツは、リスク管理の徹底です。
自己資金を常に確認し、無理のない取引を継続して行うと、利益が積み重なっていきます。
計画的な取引を意識して行い、結果を残していきましょう。
本記事は、ポートフォリオ用に作成した記事になります。本記事の無断転載についてはご遠慮ください。
コメント